キャビテーションはダイエット効果があるの?
さて、今回は当院のお客様でも過去にダイエットとして体験されている方も多い、キャビテーションの効果について解説します。まずはキャビテーションの効果について考えてみましょう。既に通われていて気を悪くしてしまったらすいません。
「キャビテーションエステ」で検索すると1~10位まで全て口コミサイトになっています。これらのサイトはアフィリエイトサイトと言い大手エステサロンへの
リンクが張られています。簡単に言うと宣伝サイトになります。
それぞれのサイトを見てみると色々な効果や口コミが掲載されていますが、良くも悪くも宣伝なのでそのつもりで見るようにしましょう。
一部のサイトに書かれている「脂肪細胞の破壊」というところが今回の議題になります。
■1.キャビテーションは脂肪細胞を破壊できるのか?
脂肪細胞の破壊というところが大きな疑問点になります。
- 「体外からの刺激で果たして細胞が破壊できるのか?」
- 「仮に破壊できても民間レベルでその期間を利用することを国が許すのか?」
という大きな2つの疑問があります。
ヤフー知恵袋にも様々なキャビて―ションについての口コミなどが掲載されています。
●#1-2体外からの刺激で果たして細胞が破壊できるのか?
私は研究者でも医師でもありませんので、言い切ることは出来ませんのでお気軽にお読みください。もし仮に細胞が破壊出来た場合ですが、受けた方のカラダに悪性腫瘍(ガン)があった場合がん細胞が細かく散ってしまい大変なことになります。
キャビテーションを扱っている医療機関もありますが、多くの院では「ハッキリとした効果を希望するならば脂肪吸引をご利用ください」と記載されているケースが多く見られます。
●#2-2仮に破壊できても民間レベルでその機械の利用を国が許可するのか?
先ほどと少し重複しますが、脂肪を破壊する効果がある機械をカラダの検査が出来ない民間企業に許可を出すとは考えられません。悪性腫瘍などがあった場合に本当に大変なことになります。
また「脂肪細胞のみを破壊」という表現も疑問を持たざるを得ません。
キャビテーションで脂肪細胞を減らすことが出来るのならば、脂肪吸引などは誰も受けませんよね。キャビテーションも安い金額ではありませんが、脂肪吸引は料金がさらに上がります。(一つの部位ならば1回、10~15万円、下半身全体などになると30~60万円などの価格帯が多いようです)
■2.キャビテーションの効果があった人と無かった人の違いは何?
ダイエット全般に言える事ですが、結局体重を落とすためには「食事をどれだけ改善したか?」という事がポイントになります。エステサロンなどでダイエットされた方は「水を沢山飲んでください」や「間食を控えて下さい」などのアドバイスを受けていると思います。
キャビテーションも同様で「食事を頑張った人は痩せた」や「ムクミが強い方は少しムクミが改善されてサイズダウンした」という感じかなと思います。
当院には美容外科の看護師さんもお越しいただいていますが、脂肪吸引も楽ではないようです。手術後のアフターケアが非常に大変で体脂肪率30%以上の方などは安全性を考慮して断っている院も多いそうです。
■3.ダイエットとシェイプアップの基本を解説
体重減少の大原則は摂取エネルギー<消費エネルギ―の公式です。この公式が確立できなければ全体に体重は落ちてい来ません。
「じゃあ、食べる量を減らせばいいの?」という疑問が出てきますが、半分正解で半分不正解という感じです。食事制限のみでも体重は落ちていきますが、筋肉量が激しく低下して体重は落ちたものの筋肉が落ちた何とも言えないカラダになります。
体重が落ちるときは筋肉量の低下は避けられません。ダイエット中に筋肉量の低下を少しでも防ぐ目的と筋力を上げてカラダを引き締めるためにダイエット中に筋トレを併用すると良いかと思います。
残念ながら筋力を上げるためにはトレーニングしかありません。ボディビルをされている方々がなぜ辛い思いをしてまでトレーニングをするのかという事を考えると、「近道はない」という事が見えてくるのではないでしょうか。
■4.それでも「筋トレと食事ダイエット」は嫌、キャビテーションダイエットが良いという方へ
ここまで書いた通りが私のキャビテーションに対するイメージです。「ダイエットには近道はない」が原則かなと思います。それでも「キャビテーションダイエットを受けたい」という方は以下の質問をご利用されるサロンさんにしてみましょう。
●#4-1「食事習慣は変えなくても効果が出ますか?」と質問をしてみてはいかがでしょうか?
この質問で全てがわかるかなと思います。脂肪細胞を破壊して体外に排出できるならば、食事習慣を変えなくても体重が落ちるはずです。(理論上は)
どちらにしても「痩せるには食事習慣の改善は避けられません」と感じる今日この頃でございます。